特に、バックスイングでクラブが「クロストップ」になってしまう方は、ボールの方向性が安定せず、スライスや引っかけが頻発します。
今回は、初心者でも理解しやすい「クロストップの原因」と「正しいトップの作り方」、さらにスクールレッスンでも使われる練習法を紹介します。
安定したスイングを身につければ、100切りは確実に近づきます。
1. クロストップとは?初心者がやりがちなバックスイングの特徴
初心者の中には、バックスイングでクラブを上げたときに「クロストップ」になる方が多くいます。
クロストップとは、クラブのシャフトがトップで飛球線と平行ではなく、ターゲット方向をクロスしてしまう現象のこと。
通常のバックスイングでは、クラブシャフトが飛球線に対して平行に近い状態になります。
しかし、クロストップの場合はクラブヘッドが体の前に出てしまい、スイングプレーンを大きく外れてしまうのです。
スクールのレッスンでは、後方から見たときに「右肘の向き」に注目します。
理想は右肘が地面を指す状態ですが、クロストップになると右肘が背中側を向いてしまいます。
これがボールの方向を不安定にし、100切りを阻む大きな要因となります。
通常のバックスイングだとクラブシャフトが飛球線に対して平行だが
クロストップだと右肘が背中を向いている
前方から見た正しくクラブを上げている図
前方から見たクロストップの肘の向き
2. クロストップがスライスを生む原因
クロストップになると、肩の回転が浅くなり、正しいダウンスイングができなくなります。
通常のスイングでは、左肩がしっかり90度近く回転し、体全体でトップを作ります。
しかし初心者がクロストップに上げてしまうと、手だけが先に上がり、右肘が過剰に曲がり、肩の回転が止まってしまうのです。
その状態でダウンスイングに入ると、クラブヘッドが外側から内側へ入る「アウトサイドイン軌道」になりやすく、スライス回転がかかります。
さらに、手を慌てて返すことで極端に左に飛ぶミスショットも発生します。
こうしたミスを防ぐためには、初心者でも理解しやすい「体の回転と肘の位置」を意識した練習が必要です。
これをしっかり行えば、スクールのレッスンでも安定したスイング評価を受けられるようになります。
クロストップだと手だけが先に上がり
右肘が過剰に上がり肩の回転が止まる
その状態でスイングするとアウトサイドインになりやすい
更に手を慌てて返すので左のミスも起こる
3. 改善法①:正しい肘の使い方と肩の回転
まず意識したいのが、バックスイング中の右肘の位置です。
正しいバックスイングでは、右肘は地面を指したまま、体の回転と一緒にクラブを上げていきます。
右肘を背中側に引いてしまうとクロストップになるため、体と腕の一体感を意識して練習しましょう。
また、左肩の回転も重要です。
初心者は手でクラブを上げがちですが、肩をしっかり回すことが100切りスイングの基本です。
肩を90度回してトップを作ることで、クラブヘッドの位置が安定し、インサイドから下ろす正しい軌道を作ることができます。
レッスンでも「肩を回して、手を上げすぎない」ことが繰り返し指導されます。
このポイントを押さえることで、練習場でもコースでも安定したショットが打てるようになります。
クロストップの原因の右肘を引いた状態
クロストップを治すのは肩をしっかり回す
そのままフォローまでしっかり肩をまわす
4. 改善法②:ビジネスゾーンマスターを使った練習法
初心者がクロストップを矯正するのに最も効果的なアイテムが「ビジネスゾーンマスター」です。
スクールレッスンでも多くのコーチが推奨しており、自宅でも練習できる優れものです。
✅使用方法✅
1.両肘の間にビジネスゾーンマスターを挟みます。
2.胸と肘を固定した状態で、体の回転だけでスイングします。
3.右肘を曲げてクラブを持ち上げようとすると、三角形の形が崩れます。
4.マジックテープで固定されているため、落ちる心配なく自然な回転を体に覚えさせられます。
この練習により、手先だけでクラブを上げるクセがなくなり、体の回転でスイングする感覚を身につけられます。
初心者でも続けやすく、毎日の練習に取り入れるだけで、レッスン効果が倍増します。
今回使用するのはビジネスゾーンマスター
ビジネスゾーンマスターを両腕に挟み
スイング中腕が外れない様にしながら
フォローまでもっていく
5. スクール・レッスンでの活用ポイント
スクールでプロのレッスンを受ける際には、自分のスイング動画を撮影し、クロストップの角度や肩の回転をチェックしてもらいましょう。
レッスンでは、体の使い方やビジネスゾーンの動き方を一人ひとりに合わせて指導してくれます。
また、スクールではグループ練習も行われるため、
初心者同士で動きを確認し合うことも上達の近道です。
練習では、最初は素振りから始め、慣れてきたら実際にボールを打ちながらフォームを固めていきましょう。こうしたステップを踏めば、クロストップは確実に改善し、100切りに向けた安定スイングを手に入れられます。
クラブを持たなくてもビジネスゾーンを挟みながら
家で素振り練習だけでも効果がある
6. まとめ:クロストップ改善で100切りへ!
クロストップは、初心者が陥りやすいスイングのクセの一つですが、正しいレッスンと練習を重ねれば必ず改善できます。
ポイントは「体の回転でクラブを上げる」「右肘を背中に引かない」「肩をしっかり回す」の3つ。
スクールのレッスンでフォームを確認し、自宅でもビジネスゾーンマスターを使って継続的に練習しましょう。これらを習慣化できれば、スライスが減り、ショットの安定性が大きく向上します。
安定したトップが作れるようになれば、スコア100切りはぐっと近づきます。
初心者の方は、今日からクロストップ改善練習を始めて、理想のスイングを手に入れましょう!